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食育・農業体験

2015/11/18

日本の食を考える~安全な食の追求・残留農薬(中尾直史)

s-P1070039remon.jpg 食品添加剤と共に留意しなければならないのが農作物の残留農薬です。一般的に生きものが病気にかかるのは抵抗力が落ちてきている場合が多いのですが、農作物についても土壌の力が弱ると病虫害の被害を受けやすくなります。これを防ぐためには農薬の使用が有効です。農家の人は農薬が健康に良くないということを知っていて、自分達が食べる農作物には、ほとんど農薬を使わないのに商品として販売するものには農薬を使っているケースが多いということも聞きます。

 農作物の安全性を確保するために使用できる農薬の種類や残留農薬の基準が定められています。これに基づいて、農作物の栽培段階や輸送・貯蔵段階においては品質を維持し、価格の高騰を防ぐために、農薬や防腐剤や防カビ剤等が使われています。

 また、最近、その安全性が問われだしたのは、輸入された野菜や果物です。例えば、アメリカ産と国産のレモンを同じように冷蔵庫に入れておくと、国産物は日数が経つとカビが生え、腐ってくるのに対して、輸入物は一ヶ月経っても何の変化もありません。オレンジやグレープフルーツ、サクランボ等も同じです。この理由は農作物の収穫後に害虫や酸化、腐敗、カビの発生を防ぐために農薬が使われる「ポスト・ハーベスト」と言われるものですが、注意しなければいけないのは、この際に使用される農薬は生育中に使用される農薬と比べても残留の割合が極めて高いということです。

 更に、加工品については生産地が表示されていますが、それが国内であっても、材料が輸入品というケースも散見されます。要は多少高くても、できる限り国産品を選ぶ方が安全であると言われるのはそれなりの理由があるのです。

(中尾直史)

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