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日本の文化・伝統

2016/02/11

日本の祝日・建国記念の日

tusin139_KOKKI.jpg 2月11日は「建国記念の日」ですが、残念なことにマスコミではほとんど取り上げられていないようです。テレビを見ていても日本の建国や歴史等に関する報道はほとんどありません。また、各家庭においても日の丸を掲揚しているところもなく、多くの人は建国記念の日についての関心はほとんどないのではないかと思います。このような状況は決して褒められたものではありません。

世界の国々を見ると、イギリスやスペインのようにあまりにもその歴史が長いために、いつ国家として成立したかが正確に確定できないところもありますが、概ね建国に関する記念日が制定されています。これらは独立記念日を指すことが多いこともあって、国を挙げて自国の歴史を振り返っているようです。

この日はかつて『日本書紀』が伝える神武天皇(初代天皇)即位の日として、1872年(明治5年)に制定された「紀元節」でした。この紀元節には全国の神社で「紀元節祭」と呼ばれ祭事が催されていたほか、庶民の間でも「建国祭」として祭典が行われていました。しかし太平洋戦戦争後「紀元節を認めることにより、天皇を中心とする日本人の団結力が高まり、再び米国の脅威となるのではないか」というGHQの意向で、1948年(昭和23年)に紀元節は廃止されました。

その後間もなく紀元節を復活させようという動きが高まり、テレビ局が行なったアンケート調査でも全国民の80%以上の人が「建国を記念する日」を望んでいるということがわかり、一気にこの動きが加速されたのです。しかし、反対する動きもあってなかなか実現せず、実に9回にわたる法案の提出と廃案をくり返すことになりました。そして、やっと1966年(昭和41年)に、建国を記念するための祝日として、名称に「の」を挿入し『建国記念の日』として国民の祝日に認められ、翌年から適用されることになりました。この記念日の制定には実に20年近い歳月が費やされたということになります。

自分達が生まれ育った国の歴史を理解するということは非常に大切です。世界を見渡しても神話が歴史とつながり現代に至っている国、そして現代の日本語で『日本神話』や地方に伝わっている『風土記』をはじめ『古事記』や『日本書紀』等の古典を読める国は日本だけなのです。神武天皇即位の年月は歴史上、科学的に根拠が薄弱であるという意見もありますが、建国記念の日にあたって、今一度日本の歴史について見直し、日本という国の素晴らしさを再認識したいものです。

なお、参考までに世界の多くの国には、それぞれ建国記念日が制定されています。

 アメリカ   ・・・  7月 4日 (1776年、イギリスからの独立宣言をした日)

 インド    ・・・  8月15日 (1747年、イギリスから独立した日)

 イタリア   ・・・  6月 2日 (1946年、王制から共和制になった日)

 中国     ・・・ 10月 1日 (1949年、毛沢東が天安門で建国宣言した日)

 韓国     ・・・  8月15日 (1945年、太平洋戦争が終了した日)

 北朝鮮    ・・・ 9月 9日 (1948年、共和国建国が宣布された日)

 オーストラリア・・・ 1月26日 (1788年、最初の移民が上陸した日)

 カナダ    ・・・ 7月 1日 (1861年、イギリスから独立した日) 

 ベトナム   ・・・ 9月 2日 (1945年、ベトナム民主共和国の樹立した日)

 カンボジア  ・・・11月 9日 (19 53年、フランスから独立した日)

興味深いのは、イランの建国記念日はイスラム革命記念日の2月11日ということです。    (中尾直史)

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