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日本の文化・伝統

2016/02/02

豆まき

s-P1060031setsubun.jpg 通常、節分と言えば立春の前日を指しますが、日本には春夏秋冬という季節があるため、本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日が節分(季節の分かれ目)ということになり、年に四回あります。日本の暦には、多くの節目が設けられていますが、この節目にあたっては、常に邪気を払う、身を清める、神に感謝するといったことが盛り込まれた行事が行なわれています。そして、この節分における代表的なものが豆まきです。
 豆まきの行事は平安時代から始まったようですが、季節の変わり目には邪気が入りやすいと考えられており、その邪気を追い払うことによって、春を無事に迎えようとするものです。豆は「魔滅」に通じ、「鬼は外、福は内」という大きな掛け声で豆をまき、その豆を自分の年齢に一つ加えた数だけ食べることになっています。また、「鰯(イワシ)の頭を柊(ヒイラギ)の枝に刺して戸口に立てる」というのは、焼いた鰯の頭の悪臭と柊の棘で鬼を追い払うという意味です。

そして、北東の方向は鬼が出入りするということから〝鬼門〟と呼ばれています。十二支は時間と方位を示すものですが、この鬼門という呼び方にも、この十二支の考え方がかかわっています。つまり東北というのは丑(うし)と寅(とら)の間にあたる艮(うしとら)にあたります。鬼は想像上の生き物ですが、牛の角を持ち虎皮のパンツをはいていると言われています。 

更に、最近全国に広がってきている「恵方巻きのまるかぶり」は福を巻き込み、縁を切らないために切らずに食べるという意味です。今年はわが家でも恵方巻きを手づくりし、恵方(東北東)に向って、まるかぶりし無病息災を祈りました。
  昨今、世界では日本に対する関心が高まっていますが、このような伝統行事の中に込められた日本の文化や精神といったものをしっかりと理解しておきたいものです。 (中尾直史)

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