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2016年10月アーカイブ

雑感・随想録  市民フォーラムに参加して (2016/10/09)

10月6日(木)、大阪市中央公会堂で開催された市民フォーラムに参加しました。
テーマは「木を植える国」の知恵と経験」 〝鎮守の森に学ぶ〟です。
大阪府木材連合会の主催、産経新聞社の共催でしたが、300名を超える聴衆が集う大盛況の集会でした。
内容は大きく三つです。
 ①石清水八幡宮宮司 神社本庁総長 田中恒晴氏による基調講演
        「日本人にとって鎮守の森とは何か」
 ②世界にただ一人の神職の歌い手である涼恵氏による心癒すコンサート
 ③大阪府立大学大学院生命環境科学研究科教授の増田昇氏をコーディネーター、田中恒晴氏、涼恵氏、大阪府木材連合会会長の中村暢秀氏、同副会長の岡林清元氏をパネラーとするトークショー
印象に残った言葉を列挙すると以下の通りです。
 ①日本は国土の68%が森林で、この数字は世界第三位にあたり、この中で多くの生き物の命を育んでいる。
 ②「土」という漢字の一般的な読み方は〝ツチ〝ド〟であるが、この他にシャという読み方もあり、これに「示」篇がつくと「社」となり、村の人が集まって相談する場所になる。
 ③日本の文化の特徴は〝木を植える文化〟である。
   日本書紀や古事記の中にも林業の神としてイソタケル(五十猛命)の記述があり、奇しくも東京オリンピックが開催される2020年は日本書紀の編纂から1300年という節目に当たる。そして、今も天皇陛下による植樹祭や育樹祭が行われている。
   木を植えるということはすなわち命を植えることである。
 ④日本人は古来より〝自然を畏敬する〟という心を持ち続けていた。そして、人間も自然の一部であるという考え方であったが、時代と共に自然への合理的な適合⇒自然の征服という形に変化し、この結果として自然から大きなしっぺ返しを受けている。そして、この反省に立って今は自然への生態的適合ということが喧伝されている。
 ⑤日本には八百萬(やおよろず)の神という言葉があるように、自然と調和し神々と共に生きるという文化がある。 生かされているという感謝の気持ちを持ち続けることが大切である。
 ⑥今、日本では1秒で軽トラック1台分、8秒で家1件分の木材が増えているが、森林が整備されず放置林が増えてきている。コスト面だけを考えて木の有効利用が図られていない。林業の活性化が急務である。
 ⑦大震災の時も鎮守の森にある神社は津波や火災の被害から免れた。住民が集まる安全な場所が鎮守の森である。
   地方創生の目玉として鎮守の森の保護育成を図っていくことが大切である。
 ⑧日本の素晴らしい文化を後世に伝えていくためには、子供たちに体験させ感動させることが大切である。

    我々人類が住む地球は豊かな水に覆われ、外から見ると青く輝く素晴らしい環境の惑星であり、多くの生物が生息しています。しかし、近年人間の手によって深刻な環境破壊が進んできています。
私達半学半教実践塾では〝お掃除〟を活動の基本の柱に掲げ、淀川でのごみ収集や平城山の竹林整備に取り組んでいますが、地球の環境を守るという視点に立つことが必要であると感じました。
地球の環境を守るのは一人一人の人間です。「着眼大局、着手小局」という言葉がありますが、身近なことから始めるという運動を推進していきたいと思っています。
                          ≪  中尾 直史 ≫

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