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偉大な日本人

2018/02/08

指導者の重要性~『指導者の条件』より

 この本には、古今東西の指導者の立場にあった人達のエピソードや言葉を引用し、松下幸之助氏自身の感想が付記されています。紹介されているのは国の統治者、政治家、思想家、戦国武将、学者等さまざまですが、松下氏は自分を反省し、高めていくために古今の優れた指導者のあり方について学びたいという思いで、PHP研究所の人達に、これらを調べてもらい、折々にこれらを自分の参考にしてきたと語っています。松下氏にとっては「自分の勉強のための教科書」であり、日々実践されてきたことが集約された書と言えるのではないかと思います。

 指導者にとって大切な102の心構えが紹介されていますが、これらのどれを取りあげても参考になる味わい深いものがあります。まえがきには上杉謙信の生涯を描いたNHKの大河ドラマの『天と地』を見て、松下氏が強く印象づけられたことが述べられています。それは、〝謙信の父であった越後の守護代である長尾為景がしっかりと領地を統治していたにもかかわらず、為景が死んで息子の晴景の代になると、途端に国が乱れ争いの巷と化してしまう。指導者一人が交代しただけで、情勢が一転するというシーンを見て指導者は極めて大事だとつくづく感じた〟ということです。

そして、一つの国でも優れた指導者がいれば栄え、指導者に人を得なければ混乱し、衰えていく。会社も社長次第で良くもなれば悪くもなる。会社の中の一つの部や課にしても部長や課長の良し悪しで業績が全く変わってくる。

結局、一つの団体、組織がうまくいくかいかないかは、ある意味ではその指導者一人にかかっており、その責任はすべて指導者一人にある。そして、世の指導者や将来指導者たらんとする人々にできるだけ読んでいただき、それぞれの立場で生かしていただきたいと語っています。

      (中尾 直史)
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